今治城主の足跡、身近に 特別展で初公開史料
愛媛県にある今治城の初代城主・藤堂高虎(1556~1630年)と2代城主・高吉(1579~1670年)の今治での足跡をたどる特別展「高虎と高吉」が、同市通町3丁目の今治城山里櫓(やぐら)で開かれている。初公開の史料も多く、歴史ファンらでにぎわっている。6月12日まで。
3月に市文化財に指定された書状など3点を含む37点を展示。初公開のうち、同市高橋の稲荷神社に伝わる御霊屋(みたまや)状の模型(高さ71・5センチ)は、高虎が伏見稲荷を模して作ったとされる。昨年の調査で17世紀作と推定され、大名の墓を覆う建物に似ていることが判明した。
天守閣で販売している共通観覧券が必要で一般500円、大学生など250円、高校生以下無料。14日と6月5日の午後2時から展示解説がある。問い合わせは今治城=電話0898(31)9233。